この2枚、どちらも山札に手札を戻して引く効果ですが、
実は
・相手の手札が0枚
・自分の手札は「マリィ」または「ジャッジマン」のみ
この2つの条件が揃ったとき、
「ジャッジマン」なら使えますが、「マリィ」は使えません。
いったいなぜなのでしょうか?
ポイントは「その後」です。
理由を解説していきます!
状況の変化が必要
まずはじめに、
ポケモンカードのルールでは、
効果を使っても状況が変わらないことが分かっている場合、
そのカードを使うことができません。
例)トラッシュに基本エネルギーがないなら
「エネルギー回収」を使えません。
また、カードの効果に「~する。その後、~する」
という記載がある場合、「その後」の前の処理ができない場合、
「その後」の後に移れません。
例)トラッシュに水エネルギーがない、
または自分の場にポケモンVがいない場合、
エネルギーをつけられないため、
「メロン」を使えません(「3枚引く」に移れない)
上記2点を踏まえ、
「マリィ」と「ジャッジマン」の話に戻すと、
相手の手札が0枚で、自分の手札が「ジャッジマン」だけの場合を考えてみましょう。
ジャッジマンの場合
「ジャッジマン」の効果は
・おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る
・その後、それぞれ山札を4枚引く
となっています。
「山札にもどして切る」は、手札が0枚でも山札が1枚以上あれば実行できます。
↑公式用ルールガイドから抜粋
「ジャッジマン」を使った直後、お互いの手札はなくなりますが、
上記ルールの通り、手札が0枚でも
自分か相手の山札が1枚以上あれば
「山札にもどして切る」
という効果を実行できるため、効果を使うことができます。
マリィの場合
では「マリィ」の場合はどうでしょうか。
相手の手札が0枚で、自分の手札が「マリィ」だけの場合を考えてみましょう。
「マリィ」の効果は
・お互いのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。
・その後、自分は5枚、相手は4枚、山札を4枚引く
となっています。
「ジャッジマン」と大きく異なるのは、
「自分の手札をすべてウラにして切り」
という部分です。
「〇〇をすべてウラにして切る」という効果は、
下記のようなルールがあります。
↑上級プレイヤー用ルールガイドから抜粋
つまり「マリィ」の場合、
3つ目の「○○にあたるカードが1枚もない場合、
カードを切ることはできません。」
この部分が引っかかるわけです。
どちらかの山札が1枚以上あっても、
お互いに手札が0枚なら切ることができないので、
「マリィ」は使えないというわけです。
ちなみに、自分か相手どちらかの手札があれば、
もう片方のプレイヤーの手札が0枚でも
「マリィ」を使うことができます。
カードの効果は、下記の通り部分的に従うことができるため、
片方のプレイヤーが実行できれば「マリィ」は使えます。
その場合、手札が0枚のプレイヤーも、
「マリィ」の効果で山札を引くことができます。
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