「ハッサムV」の「ちぎりとる」で、

「ガラルのむねあて」がついている
「ガラルヒヒダルマ」(弱点:鋼)
に攻撃し、

「ちぎりとる」の効果で
「ガラルのむねあて」を
選んでトラッシュする場合、

ダメージはどうなるでしょうか。
ハッサムV
ガラルヒヒダルマ
ガラルのむねあて


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では、実際の処理順を見ていきましょう。


ワザの効果の処理順ですが、


①ダメージを与える前にはたらく効果の処理
②ワザのダメージ計算
③ダメージ以外にはたらく効果の処理
④相手がダメージを受けたとき、はたらく効果の処理


となります。
「ハッサムV」の「ちぎりとる」の

相手のバトルポケモンについている
「ポケモンのどうぐ」と
「特殊エネルギー」を1枚ずつ選び、
トラッシュする。

という効果は、
ダメージを与える前にはたらく効果ではありません。


そのため、
①ダメージを与える前にはたらく効果の処理
をスキップし、

②ワザのダメージ計算
の処理に移ります。



ワザのダメージ計算は、
A.使ったワザのダメージを計算
B.ワザを使ったポケモンにかかっている効果
C.ワザを受けるポケモンの弱点
D.ワザを受けるポケモンの抵抗力

E.ワザを受けるポケモンにかかっている効果

の順番に計算するので、

A.使ったワザのダメージを計算
→「ちぎりとる」のダメージ:30
B.ワザを使ったポケモンにかかっている効果
→なし(30のまま)
C.ワザを受けるポケモンの弱点
→ガラルヒヒダルマの弱点は鋼なので、
30×2=60ダメージ
D.ワザを受けるポケモンの抵抗力
→なし(60のまま)
E.ワザを受けるポケモンにかかっている効果
→「ガラルのむねあて」の効果で、
60-30=30ダメージ


となるため、
ガラルヒヒダルマに与えるダメージは、
30で確定になります。


ダメージが確定した後、
③ダメージ以外にはたらく効果の処理
④相手がダメージを受けたとき、はたらく効果の処理
に戻ります。


③ダメージ以外にはたらく効果の処理
→「ちぎりとる」の効果で、
「ガラルのむねあて」をトラッシュする。


④相手がダメージを受けたとき、はたらく効果の処理
→なし


という流れになります。



つまり、一言でまとめると、

「ちぎりとる」の効果はダメージ計算後

ということになります。


ちなみに
①ダメージを与える前にはたらく効果の処理
は「ダメージを与える前に」という一文が付いている
ワザが該当します。

例)ヨクバリスの「こそげおとす」

ヨクバリス


仮に「ハッサムV」の「ちぎりとる」ではなく、
「ヨクバリス」の「こそげおとす」を使っていたら、

ダメージ計算の前に
「ガラルのむねあて」をトラッシュするので、
ダメージは-30されず、
20ダメージを与えることができます。





この画像の場合はどうなる?


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解説はこちら↓
ワザの効果の処理順について : ポケカ研究所ブログ (pokeca-lab.net)


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